眞田正適の心書

住職の心書81.六波羅蜜/智慧

命と言うのは、大昔の原始生物から遺伝子を通じて縦にに繋がっています。

一方で社会は横の繋がりで成り立っていて、縦の系列と横の繋がりの交わるところが「今」「ここ」に自身が生かされています。

 

大海の水をお椀に救う。これが人の一生だとすると。

七十年、八十年経ってこれを大海に戻す。それが「死ぬ」と言うこと。

その水がなくなったわけではなくて大きな命に帰っていくだけ。

「阿字に帰る」

命のすくいあげてくれた、その誰かは仏様と呼んでもいいし神様といってもいい。

「無明に覆われた眼で見れば、世間は意味のない間違ったものとなるのであろうが、智慧をもって明らかに眺めるとそのままがさとりの世界になる。」(仏昇忉利天為母説法経)

一時的に生かされてきたいのちを返すことがくるということに気付くと生き方は必ず変わっていくそれが「智慧」と言うべきことであります。

知心寺住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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