眞田正適の心書

住職の心書91.豊かさとは 2/2

日曜日の午後、コンビニで小学生(低学年)ぐらいの子供が一人で非接触のレジでサンドイッチを買っていた。

機械が作動する前に千円をセットし「OK」ボタンを連打。

小銭が出てくる前に小銭出口に手をやり、小銭が出てくるとすぐポケットに入れて、手慣れた手つきで会計を済まして買ったサンドイッチを手に取り足速に店を出て行った。

昼ごはんなのだろうか?いつも一人で食べているのだろうか?

非接触のレジになって効率的で衛生的になったのはいいけれども便利になりすぎて人との関係が薄れていく現状を見たときになんだか寂しい気がした。

人との温もりがなく育った子どもはどうなっていくのだろうか?

便利になれば便利になるほど豊かさから遠のいているように感じる。

知心寺住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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