眞田正適の心書

住職の心書94.流されない

「南斗は随い運れども、北極は移らず。」
(秘蔵宝鑰)

南にある星々は運行していきますが、北極星は動くことなくその場にいる。

羅針盤が無かった時代には北極星は必ず北にあると、それを頼りに航海しておりました。

他の星々は移動していくが北極星はいつも必ず北の方角にあり移動することはありません。

移りゆく時代や目まぐるしく変わっていく環境に合わせて私たちはそれなりに適応していきながらもその流れに同調するのではなく、揺るがない核心となるべきものを持っていなさいと言うのがこのお大師様(空海)のお言葉であります。

「自分を信じる心を持つ」

知心寺住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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