眞田正適の心書

住職の心書130.順番 2/2

工事現場で
「現場監督より119」の注意喚起の張り紙。

順番は先に「立場より命」だといったメッセージ。
皆が「命」が大事だと当然のように思っていたらそのような注意喚起は必要ない。
ひき逃げも同じである。何故か順番がおかしく、違和感を感じる。

「毒箭を抜かずして、空しく来処を問う」(性霊集)
訳)毒矢が刺さっているのに抜くこともせず、矢が飛んできた方向を尋ねる。
 
何を先にするべきか、何を優先するべきかが本来問題としなければならない事を後回しにして行動があべこべになってしまっている事があります。
起こってしまったことは仕方ありませんが原因や責任よりも先ずは毒の矢を抜く事が先決。

知心寺住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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