眞田正適の心書

住職の心書136.華

「道うことなかれ此の華今年開くと、まさに知るべし往歳種因を下せることを」

訳)花が咲いたのを見て今年ひとりでに咲いたと思ってはいけない。知らない間に蒔かれた種が因となっている事を知らないといけません。

花はただ自分の力だけで咲いたのではありません。
花が咲くのは水、土、風、光など様々な縁によって生じた結果。今きれいな花を咲かせる事ができております。

今の生活があるのも自分の力だけではなく影なる部分。様々な人の支えによって今があります。
この影の部分「お陰」を知ることが大事であります。

知心寺住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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