眞田正適の心書

住職の心書143.所有物

「人々は「わがもの」であると執着したもののために悲しむ。(自己の)所有しているものは常住ではないからである。この世のものはただ変滅するものである。」(スッタニパータ)


「わがもの」とは自分の自由になるもののことです。
しかし、家族・友達・伴侶も結局は自分の自由にはなりません。
お釈迦様は自分の自由にならないものを「わがもの」だと思い、執着するから苦しみや悲しみが生じるのだと言っておられます。

その事を考えたときに自然と感謝の気持ちが出てきます。
だからこそ周りで支えてくれている人を大事にするべきであります。

知心寺住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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