眞田正適の心書

住職の心書153.雑務

「私はお茶汲みをするために会社に入った訳ではないのに‥」と同僚らしき人に愚痴を言っておられた。

確かにお茶汲みをするために希望する会社に入った訳ではないのかもしれません。
しかしお茶汲みができない人に上司が責任が伴う仕事を頼むはずがないのではと思う。

私にはこれだけの能力があるのだからお茶汲みなんて出来ませんと言われても本当に能力あるか任せても大丈夫かどうか見た目には分からない。
仕事を作業だと思わずに誠意を持って向き合っておられる方に大切な仕事を私だったらお願いしたいなと思ったエレベーターでの出来事。

僧堂の掃除も同じであります。

知心寺住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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