眞田正適の心書

住職の心書158.極端

 「0か100」「成功か失敗」「合格か不合格」「勝ったか負けた」と全てを二択で判断してしまう方が多くおられるように思います。

ありのままに見るとは「0か100」の間にあるそれぞれの点数にあります。

合格ラインの80点を取れば100点を取ったかのように勘違いしてしまい、79点でも不合格となれば0と同じように思って落ち込んでしまう。

ありのままに見るとは0(不合格)の結果ではなく、79点の点数であります。

同じ不合格であっても79点の点数を見ればもう少し頑張れば合格できると分かりますし、0点であれば方向性を変えるか相当な努力が必要になってくるかも分かります。

結果ではなく今どの状態なのかをちゃんと分かれば見えづらかった輪郭がはっきりと浮かび上がってくる。

知心寺住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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