眞田正適の心書

住職の心書169.祝い箸

今年最後の朝粥会。
来年のお正月はおせち料理やお雑煮を食べゆっくりと過ごされる事だと思います。

両側の先端が細くなっているお正月やお祝いの席で使われる「祝い箸」

なぜ両方が細くなっているのかと言うと、「神人共食」と呼び、片側は人間(自分)が食べるのに使い、もう片方は神様が食べ、共に食事をするという意味であります。
簡単に言いますと晴れの日のお祝いの食事ですので、神様にも共に召し上がっていただくというわけであります。
食事は生きていく上で必要であり、そこにどのような想いが込められているのかを見ると先人達が大事にしていた事が見えてきます。

正月は家族や友人とゆっくりとお過ごし下さい。

知心寺住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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