眞田正適の心書

住職の心書171.色

「得るところ少なくとも、その得るところ軽ろんずるなかれ」(法句経)

どうしても周り人や友人が持っているものをとても良いものに見え、自分のものと比べてしまいとても羨ましく思ってしまいます。

自身の夢に向かって努力する事は自分にとって良い事ですが、他人の物をうらやむ心は自分自身の心の平穏を乱し、対象が相手であるが故に振り回されて苦しいものになってしまいます。

自分が既に持っている魅力や自分の色を忘れ、他人の色に染まろうするのはとても勿体無い事。

自分の良さを軽んじてはならない。

知心寺住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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