眞田正適の心書

住職の心書203.枯れ木

「幽霊の正体見たり枯れ尾花」といったことわざがあります。
自身が怖いと思っていると、何でもないものまで恐ろしく見え、実際に正体がわかると怖かったものも何でもなくなるという意味であります。

「貪欲や嫌悪は自身から生まれる。好き嫌いや恐怖心は自身から生まれる。」(スッタニパータ)

失敗したらどうしよう等、挑戦する前が一番怖かったりします。
やってみれば案外普通だったりすることもよくあります。
何に対して恐怖を感じているのかを近くで見てみると意外にも大したことのない事で怖がっていたのだと気付ける。

知心寺住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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