眞田正適の心書

住職の心書208.春の訪れ

「それ禿なる樹、定んで禿なるにあらず。春に遇うときはすなわち栄え華さく。増なれる氷、何ぞ必ずしも氷ならん。夏に入るときはすなわち解け注ぐ。 」(秘蔵宝鑰)

訳)葉を全て落とし枯れたように見える木々であっても春になると新芽を出して花を咲かせ、冬の寒さによって厚く張った氷でも夏になれば解けて流れる。

枯れたように見える木でも、寒い時期に養分をため込んで暖かい春の時期に備えております。
人生にとっても、順風満帆とは中々いかないもので厳しい時期は誰でも必ず訪れます。 しかしうまくいかない時期だとしても、投げ出さず努力を怠らず真摯に取り組んでいれば、才能やその実力を発揮できる暖かい日は必ず訪れる。

知心寺住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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