眞田正適の心書

住職の心書209.開眼

仏壇を購入したら必ず仏像や掛け軸に眼を開かせる開眼を修法します。

開眼作法を以て眼をパッと開かせるイメージをもたれる方も多いかと思いますが開眼はあくまでも切れ目を入れるだけの事。
それを開かせるのは日頃のお勤めによるものであります。

鳥が産まれる際、卵殻から出ようとする様子を見て、親鳥が外部から卵をくちばしで突いてヒビを入れて孵化するきっかけを作ってあげることによって無事 雛が産まれることができるのです。
大事な部分は、開眼を通してこの「仏縁」「きっかけ」をどのように自分自身の心が感じるかであります。

知心寺住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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