眞田正適の心書

住職の心書212.あいつのせい

「物に定まれる性なし。人何ぞ常に悪ならん。縁に遭う時はすなわち庸愚も大道を庶幾う。」(秘蔵宝鑰)

訳)物に定まった性質はありません。だからこそ人は常に悪人であり続けるはずがありません。縁に恵まれれば悪人でさえも正しい道を願うのです。

「あいつのせいで俺はこんなになってしまったんだ」と言われる方がおられます。
確かにそのような影響は多少なりとも受けているのも事実でありますが、人との繋がりや出会いによって、人はどのようにでも変わることができるのです。

誰だって可能性を秘めている。

知心寺住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

この記事は役に立ちましたか?

参考になりましたら、下のボタンで教えてください。

コメント

この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


PAGE TOP
ログイン