インドのとある村では、たくさんの人が毒蛇に噛まれてなくなってしまいました。
そこで村を治める王様は毒蛇を捕まえてその皮を持ってきた人には賞金を出すことにしました。
すると多くの村人が毒蛇を捕まえては殺し、王様のもとに皮を持ってきたのです。
しばらくすると、村で毒蛇を見かける事はほとんどなくなりましたがそのうち毒蛇を飼育して増やし、たくさんの賞金をもらおうとする人たちが現れました。
彼らは毒蛇を育てては殺し、たくさんの皮を王様のところに持ち込んだのです。
そのことに気づいた王様は賞金を出すことを取りやめました。
毒蛇を飼育しても賞金をもらえないのであれば飼育する意味がありませんので飼育していたものは毒蛇を破棄しました。
不要になって放された毒蛇は殺されることなく増え続けてやがては以前よりもずっと多くなってしまった。
知心寺住職 眞田正適
コメント