眞田正適の心書

住職の心書219.遠くはよく見える

ありのまま(全体像)に見る事が最も分かりやすいのは、自分から遠い物事であります。
自分との関わりが薄い物事や薄い関係の人物の行動はありのまま・冷静に見やすいが逆に家族や親友等自分に近ければ近い程、ありのままに見る事がどうしても難しくなってしまう。

「如何ぞ己身の膏肓を療せずして、たやすく腫脚を発露す。」(三教指帰)

訳)自身の欠点を治そうとせず、他人の欠点を言いふらす。

自分に最も近いのは「本人」であります。
他人には厳しい目で見てしまい、自分は正しいのだと思い、自分には甘くなってしまう。
自分自身が分かりにくいからこそ少しでも自分自身を意識していく事が必要であるのです。

知心寺住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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