眞田正適の心書

住職の心書223.振る舞い

木の枝から枝へと騒がしく飛び回る猿のように頭の中が「あれもこれも」と次から次に浮かんで「今」に集中できない状態を「心猿」や「モンキーマインド」と呼びます。
 
「恣(ほしいまま)のふるまいをする人には愛執が蔓草のように蔓延る。林の中で猿が果実を探し求めるように、あちらこちらに彷徨う。」(法句経)

猿は果実が実っている木に登り実を取って好きな所だけを食べては捨てるといった食べ方をします。
生きる為に必要な分を食べるのではなく、自分の好きな所だけ食べるといった振る舞いは気づかぬ内に様々は反感を買ってしまいます。
童話「猿かに合戦」のように自己中心的な行動は周り巡っていつしか自分を苦しめてしまう結果を引き寄せる。
思考も同じようにあれもこれも考えてる内にまとまっていない情報が蓄積してしまい自分自身の頭を悩ませてしまう結果を生んでしまう。
そうならない為には普段から気持ちや考えの整理をする必要があります。

知心寺住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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