眞田正適の心書

住職の心書226.成り代わる

「大士の用心は同事これを貴ぶ」(高野雑筆集)

訳)相手と同じ目線に合わせて、同じ立場になって考える事がいちばん貴いことである。 

「やってあげたのにありがとうの一言もない」
と言われる方がおられました。
自分自身は良い事をしたと思っているかもしれませんが相手はあまり良く思っていないと言うこともあり得ます。
本当に誰かを助けてあげたい!と思うのであれば、まず相手の立場に立って何やってあげたら喜ぶかな?と成り代わって考える事が必要であります。

絶対喜ぶはずは押し付けになってしまいますから。

知心寺住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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