眞田正適の心書

住職の心書238.色

「明暗ともならず 一は強く 一は弱し」(性霊集)

訳)明るさと暗さが一緒になる事は無く、一方が強くなれば、一方が弱くなる。

どんなに良い行いを積み重ねていても一つの悪に染まればたちまち心は曇り始めます。
反対に悪い行いを積み重ねていても一つのきっかけで善の気持ちを起こし、心が明るく清らかであれば次々良いことが起こっています。
それは自然と周りに前向きな人たちが集まってくるからです。
全てのペンキの色を混ぜると完全に黒色に染まるということはなることはなく、濃い紫のような色になるとある外装業の方から教えていただきました。
完全に真っ黒になって、もうダメだということはなく、少しずつ善い行いや良い気持ちをもって過ごして行く事によって徐々に色が薄まっていく。

知心寺住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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