眞田正適の心書

住職の心書245.不向き

「方円の人法は黙するかに如かず」

訳)四角い形であったり円い形であったりする事で噛み合わない場合がある。その際は無理に形を変えようとせずに黙している方がよい。

人には誰でも向き・不向きがあります。

自身が四角いのに無理して円形に押し込んでも決して入りません。

嫌がるのは分かっているのに勉強しない子供に対して勉強をさせようとついつい口うるさく言ってしまいます。

必要性を感じ、知ることに対する喜びを感じられてこそ角が取れて円形になっていく。

嫌々勉強したところで、自身の学びにはなっていきません。

かえって傷がついていくだけ。

知心寺住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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