眞田正適の心書

住職の心書245.調える 1/2

お釈迦様の弟子に誰よりも厳しい修行を積んでいた修行者がおられました。


ところがその修行者はなかなか悟りを得ることができず、他の弟子達が悟りを得ていくのを見て焦り悩んでいたところ、その姿を見かねたお釈迦さまはこのように説かれました。「琴の弦(げん)は締め過ぎても、緩め過ぎても良い音が出ない。丁度良い張り加減で美しい音色が奏でられるのである。


修行もそれと同じで、追い詰め過ぎれば心が興奮してしまい、努力を忘れるならば怠惰な生活になってしまう。
「調和」のとれた修行こそが正しい道に導くのだ。


この話を聞いたは修行者は自身の修行を改め、後に悟りを得たといったお話。

知心寺住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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