眞田正適の心書

住職の心書251.企てる

企業の「企」とは人+止(人が立ち止まって考え事をする)と書き、「業」は「手間のかかる」といった意味であります。
「企業」とは人がしない手間のかかる事を止まってじっくり考えていく事を表します。

「良工は先ずその刀を利くす、能書は必ず好筆を用う」(性霊集)

訳)腕のある職人は何よりも先に道具を研ぎ、優れた書家は良い筆を使用する

手当たり次第作業をこなせば良いというわけではなくどうすれば解決出来るのかを一度立ち止まる時間を持つことが必要であります。

知心寺住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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