眞田正適の心書

住職の心書269.考え過ぎ 1/2

森の中で一匹の百足(ムカデ)が上手にダンスを踊っていました。
ダンスが上手な百足(ムカデ)に対してどの足をあげてどのように交差させて上手なダンスが踊れるのかぜひとも教えていただきたいと質問があり、感覚だけで踊っていた百足(ムカデ)は「一体自分はどうやって今まで踊っていたんだろうか?」と生まれて初めて考え込みました。

最初に移動の足を動かすのか?
その次の足は?
その次は?
と考えれば考える程、頭が混乱して以前のように踊れなくなってしまったといったお話。

百足(ムカデ)は足の動かし方を頭でこの足を上げてといちいち考えながら踊っていたわけではありません。
踊っていて楽しいといった感覚のままに体を動かしていただけであります。
時には考えるよりやってみるの方が上手くいく事だってあるのです。

知心寺住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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