眞田正適の心書

住職の心書275.復讐 3/3

「煩悩即菩提」は本気で悩み、本気で苦しんだ人が「こんな自分が嫌だ!」「こんな人生嫌だ!」と自ら変化していこうとする気持ちをエネルギーに、良い方向に変えることができると言うことを表した言葉だとも言えます。

お釈迦様だって悩んで悩んで「嫌だ!」と言って出家されました。

煩悩に悩み、苦しんでいる人ほど悟りへの道は近い。
他に憎悪を膨らませるよりも自分自身の嫌な部分に向けて見ることが大事。

他者を怨んで幸せそうにしている人は未だかつて見た事はない。

知心寺住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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