眞田正適の心書

住職の心書278.経験値 1/2

「文は執見に随って隠れ、義は機根を逐って現はるのみ。」(弁顕密二教論)

訳)文書は読む人の偏見によって真意が隠れてしまいます。本当の意味は読み手の技量に応じて現れてくるのです。
 
人の心も同様であります。

自分自身が辛い経験を沢山していたら同じように大変な思いをしてる人の気持ちを幅広く理解できていく。

だからこそ寄り添うことができるのです。

知心寺住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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