眞田正適の心書

住職の心書300.その都度

ありのままとは最初から何らかの価値判断を与えて見たりしないと言うことであります。ある方は熱い湯だと判断しても三十分後次の方は同じ液体に触れてるとぬるいお湯だと判断します。
次の方は二時間後これは水だと判断します。

全ての方が正しいのです。

判断に関して絶対的な自信があったとしても「無常」であってその都度状況によって変わっていきます。
「好きだ」と言っても十年後には全く興味がなくなってしまうことだってこともあります。
 
変わるもの変わらせないようにしようとするところに苦しみや軋轢が生じてきます。

その都度、その都度変わっていくということを前提に理解することによって受け入れる事ができます。

知心寺住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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