眞田正適の心書

住職の心書303.一輪の花

お釈迦様が弟子とともに一緒に歩いておられた時のことでした。

お釈迦様は突然地面を指差してここはお寺を建てるにはふさわしい場所だ言われました。

早速、弟子が道端に咲いてあった一本の草を取って地上に「はい!お寺が出来上がりました!」と言いました。

お釈迦様はそれを見てにっこりと微笑まれたと言うお話がございます。

お寺とは何かを教えてくれているように思います。

「これがあるからお寺」「これが無かったらお寺とは言えない」様々な意見があるかと思いますがみんなが一輪の花を見て微笑む事が出来る「安心」があるのがお寺といえるのだと思うのです。

知心寺住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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