眞田正適の心書

住職の心書307.動けず

「若い時に財を得ることもなく、修行もしないのなら、魚のいない沼にたたずむ老いた白鷺のごとく痩せ衰えてしまう」(法句経)

若い鷺は餌場の沼や田んぼに餌となる魚がいないと分かれば他の餌場へと場所を移します。

しかし年老いてしまった鷺はもうそんな遠くへは飛ぶことはできません。

お魚もいないほとんど水が干からびかけた沼を上をただ時間が過ごしていくのを虚しく待っているしかないのです。

私たち飛べない状態になってしまって「もっと若い時に」と悔やんでももう遅いのです。
 
今後、今以上若くなること、若返る事はありません。

「現在が一番若いのです。」

だからこそ今、出来ることを精一杯努めていただきたいと思っております。

知心寺住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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