眞田正適の心書

住職の心書318.焦り

「焦れば焦るほど、上手くいっていない自分に苛立ちを感じるから一歩一歩と今を見ていく」
といった投稿を拝見しました。

高山の山頂に一気に車で登ると大概の人は高山病に罹って体調不良で数時間位しか山頂にいられません。
麓から山頂まで自分の足で一歩一歩と登った人はほとんど高山病にかからない。
着実に一歩一歩と登ることによって体はちゃんと高山に対応するからであります。

「同じ場所であっても登り方によって変わる」

ラッキーで得た人の人生よりも苦労を重ねて一歩一歩と登ってきた人の人生の方が人としての人格や人としての魅力も自然とついてくるものであります。

同じ場所であっても全く同じではない。

知心寺住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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