眞田正適の心書

住職の心書320.盲目

「世間の人々は盲目である。少数の者が真理を理解する。鳥籠から逃れ出て空に生還する鳥が少ないように。」(法句経)
 
網にかかった鳥は飛んで逃げようと条件反射で翼を広げて羽ばたかせます。
しかしその行為によって余計に羽根が網に絡まって逃げられなくなってしまうのです。
どうにかして逃げないとと慌ててかえって自分の首を絞めることになっているのです。

「鳥は翼を広げて飛ぶのが当たり前だ!」
「みんなやってるではないか!」

と自分も同じことをしたら確実に網に絡まって逃れる事は出来なくなってしまいます。

大多数の人たちが少数派の人達に従えと言うことではなく、物事の道理を知り理解している人に従えと言う事であるのです。
みんながやってるから・一般的・常識ではと言うのはかえって自分自身の身動きを拘束する危ないものであります。

知心寺住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

この記事は役に立ちましたか?

参考になりましたら、下のボタンで教えてください。

コメント

この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


PAGE TOP
ログイン