眞田正適の心書

住職の心書322.成り代わる

「私はこのことを説く」と言う執着が私にはない(スッタニパータ)

お釈迦様は自分が教えを説くことについて全くの執着がないと言っておられます。
説くのは相手の事を思って出した言葉だからです。
自分の意見や主張を分かってもらおうとするために説くのではなく相手を見て、その人に何が必要なことなのか?をその人に伝わるような言葉で説かれておられます。
相手のことを想うというのは相手に成り代わって考えると言うことであります。

知心寺住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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