眞田正適の心書

住職の心書325.慈悲 2/2

なぜ慈悲が必要なのかといった質問に対してお釈迦様は
「世間は寄(よ)り合い、依(よ)り合い、縁(よ)り寄り合いの場であるから」

全てにおいて皆が寄り集まり、依存し合い、繋がりあっているからだというのです。
 
動物も植物もそれぞれが寄り集まり、依存し合い、繋がり合っている。
だからこそ互いの気持ちに寄り添った心を持つことが結果として自分も他者から慈悲の恩恵を受けることになるのです。
 
綺麗な生地の柄も一箇所を引っ張れば柄は綺麗な生地のまま残ることなく崩れてしまいます。
自分自身の主張も大切ですが相手の気持ちに寄り添うことも大切なのです。

知心寺住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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