眞田正適の心書

住職の心書346.円満な家庭

家庭の中に善人ばかりが居ると争いが絶えない。家の中に悪人ばかりが居ると笑顔が絶えない」

この言葉をそのまま聞くと逆じゃないのかと思われるかと思います。
ここで言う善人と悪人は自分は正しくて(善人)、悪いのは自分以外の相手(悪人)だと言うことであります。

「お前がしたからこうなったんだろう!」
「あなたが悪いのよ!」
「私は悪くない」
と家の中に善人ばかりだと争いが絶えません。

逆に
「お前には迷惑かけたな」
「私が悪かった」
「ごめんね」
と家の中に悪人ばかりだと争いはありません。

どちらが非があるとかではなく、自分にも責任があるといった自責が円満な家庭を築く事ができます。
 
家があるが家庭がない環境にならないためにも自責の念を持つ事が必要であります。

知心寺住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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