眞田正適の心書

住職の心書364.ぬるま湯

身体の芯まで温もっていれば直ぐにでも湯船から上がる事ができます。
しかし、ぬるいお湯に入っている時に外温が低ければ中々湯船から上ることができません。
寒いからといって湯船から上がらずにいると時間が経つにつれてお湯の温度は下がり、より一層上がりづらくなってしまうのです。

「行動」や「学び」も同じだと思います。

あの時は「やってやる」といったやる気に満ち溢れた熱い想いは日が経つにつれ冷めていってしまい、学んで「なるほど」と頷いた事が日が経つにつれ忘れてしまうのです。

芯まで温まらない状態では今の現状から抜け出すことは出来ない。
その為には何回も何回も芯に至るまで暖めて続ける必要があります。

知心寺住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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