眞田正適の心書

住職の心書368.執着心 2/2

筏は川に浮かべてこそ役に立つのに陸地に担いで歩いて行くと言うのは何と言う愚かな男だろうと笑われるかもしれません。

しかし我々は自分にとって役立つ物だったり大切だったりするものは決して手離なしたくないと思い、そのもの本来の機能すら忘れてしまうものであります。

筏は渡るためにあるのであって、取っておくためにあるのではありません。

その時、その時代にとって必要なものは違います。

便利な物だといった勝手な執着心はかえって次に進む為の足枷にもなってしまいます。

知心寺住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

この記事は役に立ちましたか?

参考になりましたら、下のボタンで教えてください。

コメント

この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


PAGE TOP
ログイン