眞田正適の心書

住職の心書394.上流・下流

ある時、お釈迦様は弟子を連れてガンジス川のほとりに行かれました。

ガンジス川は大きな河ですから水面を静かに流れている所を指差して「大河は音をなくして流れる。」と言われ、さらに言葉を続けて、
反対に下流の小さな流れはどうであろうか大河と比べて水が少ないのにいつもジャブジャブと騒がしく音を立てて流れている。と説かれました。

呼吸も同じで気持ちに余裕がなけれ呼吸が短く騒がしく感じます。一方心に余裕があり、落ち着いていれば呼吸は不思議と長いものであります。

呼吸の動きに耳を傾けると今の現状が分かってくる。

知心寺住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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