眞田正適の心書

住職の心書397.使い方

「牛と蛇との飲水の如し。牛は飲めば蘇乳となり、蛇は飲めば毒剥となる。」(五部陀羅尼問答偈)

訳)同じ水を飲んでも牛はそれを栄養のある乳にし、蛇はそれを毒にしてしまう。
使い方によって全く違ったものになる。

人を一瞬の輝きで感動を与える打ち上げ花火。
人を一瞬の間に涙にかえる爆弾にもなります。

全く用途は違うものであっても同じ火薬が使われております。

どう受け取るか?

使い方によって結果が大きく結果が変わります。

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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