眞田正適の心書

住職の心書409.慢心

「如来威神の力を離れぬれば、十地の菩薩もその境界にあらず。いわんや生死の人をや」(大日経開題)

訳)如来の不思議な力を離れては、如来になる段階まで修行の進んだ菩薩でも、その内容を理解することができないのに、それは生死輪廻を繰り返している人間においても同じことであります。

いくら自分が実力があっても、どんなに立場が高い方であっても互いに役割を持ち、支えあっているからこそ、それぞれの力が発揮できる。

「成功も失敗も自分一人では なし得ない」

知心寺住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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