眞田正適の心書

住職の心書417.順番 1/3

お釈迦様が祇園精舎におられた時のことです。マールンキャ・プッタというお弟子がお釈迦様にお尋ねしました。
「私達が住んでいるこの世界は、いつかまた無くなるのでしょうか?」「この世界はどこまで続いているのでしょうか?」「亡くなった後魂は残り続けるのでしょうか?」と言った質問に対して

お釈迦様は
「マールンキャ・プッタよ。例えば、毒の矢が飛んできて、あたったとしよう。お医者様がやって来て、矢を抜き、薬をぬろうとすると「ちょっと待ってくれ。この矢がどこから飛んできた矢なのか?誰が放った矢なのか?その人はどんな人なのか?
それが分からない間は、矢を抜いてはいけない。」と、言って矢を抜く事をやめさせるとその間に矢が当たった者は毒が体にまわって、死んでしまうだろう。
どんな時でも、今、何をしなければいけないのかを考えることが大切なのだと、お釈迦様は説かれました。

知心寺住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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