眞田正適の心書

住職の心書428.存在

月や太陽は雲がかって実際に見えなくても減る事なくあり続けます。

「一心の虚空はもとよりこのかた常住にして不損不減なり」(吽字義)

訳)悟りという絶対的なものはどこへも動く事はなく同じところにあって壊れたり減ってしまう事は無い

一心に想いや夢も減る事なく月や太陽同様に常にあり続けます。
何故夢や理想は幻のように思ってしまうのでしょうか?
お大師様は思いは無くならず無くなってしまっているように思っているのは自身の心が雲がかっているからであると説きます。

「離れていっているのはいつも自分の心」

知心寺住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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