眞田正適の心書

住職の心書430.学び

 塾に通う子ども達に何の為に勉強しているの?と質問すると夢を語ってくれるのかと思っていたら「良い大学に行って、良い会社に入って、良い生活をしたいから」を聞いて少し寂しい気持ちになった。

「古人は道を学んで利を謀らず。今の人は書を読んで、ただ名と財をなす。」(性霊集)

訳)昔の人は道を学ぶときに損得を考えなかったが、現代の人は本を読むときでさえ、地位とお金のことばかり考えている。

 学ぶ目的は過去の知識や知恵を理解し、自分なりに考え、世間の見方の幅を増やすことにあります。

「自分でも知らない世界を知って楽しい」
と思う事が多くなれば人生は明るくなる。

知心寺住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

この記事は役に立ちましたか?

参考になりましたら、下のボタンで教えてください。

コメント

この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


PAGE TOP
ログイン