眞田正適の心書

住職の心書432.妄想

「現実を正しく認識すれば苦しむことはない。」とお釈迦様は説いております。

人はすぐに妄想をして、勝手な意味や物語を作り出します。
「絶対にあの人はこう思っているに違いない!」
「あの人は私の事が嫌いだから」等

それは良くも悪くも人の面白いところでもありますが自分に都合の悪い部分を見て見ぬ振りをして、勝手な物語を作り上げて勝手な妄想が勝手に自分自身を苦しめている。
そのことについてお釈迦様は勝手な妄想を作らず現実を正しく認識しなさいと戒めている理由であります。
 
「思い込みや現実とはかけ離れた妄想を抱いているから人は苦しんでしまう。」

知心寺住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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