眞田正適の心書

住職の心書435.当たり前 2/3

生を受けた以上、亡くなってしまうことは当たり前のことでります。
誰も彼も必ず亡くなってしまいます。誰にもが避けられない真理であります。

この話の苦しみの根源は
「当たり前の思い込み」
によるものだと思います。

「うちの子が死ぬなんてありえない」
と当たり前を思い込んでいたから、彼女は苦しみ悲しんで周りが見えなくなり助言が聞こえなくなってしまった。

「こうあって当然」
「こうあるべき」
等当たり前の固定概念が多くなりすぎると当たり前にならなかった場合、苦しむのは自分自身であります。

知心寺住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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