眞田正適の心書

住職の心書443.親ガチャ

子どもは自分で親を選ぶことができず、どういう境遇に生まれるかは運任せであるということを抽選形式で出てくるガチャガチャにたとえた言葉である『親ガチャ』という言葉を最近知りました。

私はこの「親ガチャ」という言葉に違和感を感じます。
よくよく考えてみますと「目的が親になってしまっている。」ということであります。

「親ガチャ」によって人生が決まっていく事を説明するのであれば最初から親を当てるのが目的になってしまっております。

生まれてきた目的は親の機嫌取りや良い親を当てるためじゃありません。

「目的を決めるのは親ではなくやはり自分自身であるんです。」

知心寺住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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