眞田正適の心書

住職の心書444.箒一本 1/2

お釈迦様の弟子に自分の名前も覚えることが出来ない物覚えの悪い男がおりました。

お釈迦様の言ってることも覚える事が出来ないので悟りも開けません。

ある時お釈迦様はその弟子に対して
「ちりを払わん あかを除かん」と唱えながら掃除をするようにと一本の箒を渡されました。

渡された弟子は箒を持って毎日、毎日箒で掃除をし続けた結果
「ちりを払わんのちりは心のちりであり、あかを除かんのあかは心のあかであってそれは私の心の執着心だ」
と気付き、悟りを開く事が出来たと言われております。

これが『天才バカボン』の中で、いつもお掃除しながら、お出かけですかぁ?と毎回声をかけてくるあのレレレのおじさんのモデルになったと方だと言われております。

知心寺住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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