眞田正適の心書

住職の心書451.まさか

人生過ごしておりますと時には「まさか」の事態に直面することもあります。
そんなときには誰もが不安に怯え、苦しんで正常な判断が出来なくなってしまいます。

いかにしてこの激流を渡って、いかにして海を渡り、いかにして苦しみを超える事ができるのか?の質問に対して
お釈迦様は

「人は信仰によって激流を渡り、 精励によって海を渡る。 勤勉によって苦しみを超え、 智慧によって全く清らかとなる。」
(スッタニパータ)

「激流を渡る」ということは、自分ではどうしようもなく押し寄せてくる苦しみに飲み込まれることなく目的地に辿り着くということです。
その為には「信仰」によるとお釈迦様は説かれました。
何か特定の宗教を信じる事もそうですが、自分を信じて荒波に挑んでいく姿勢が重要であります。
 その為には精を出して学び励んでいく事によって自信がついてくる。

知心寺住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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