眞田正適の心書

住職の心書453.壁

呼吸を意識して見ていると必ずどこかに引っ掛かりを感じる。

その引っ掛かりを一つ一つ良く見ていくと実はここが影響していたんだといった事に気が付く。

何か人生に対しても解決したい問題があるならばその壁をじっと見ていくしかない。

恐れず目を逸らさず見ていくと壁には薄らと積み上がっているように見える。

行く手を塞ぎ、悩みを深くさせる壁はよく見ると勝手に出来たものではなく、自分が知らない間に積み重ね作ってきた過去である事に気づく。

そのことに気づく時、壁は壁ではなくなる。

知心寺住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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