眞田正適の心書

住職の心書460.金木犀

街を歩いておりますととても甘い金木犀の花香が香ってきます。
金木犀の香りを感じると走馬灯のように昔懐かしの思い出が回想されていきます。

「身は華と与に落ちぬれども、心は香と将に飛ぶ」(性霊集)

訳)体は花とともに落ちていまうが、その心は花の香とともに漂う。

私たちのこの肉体や咲き開いた花はやがて寿命があっていつかは落ちてしまいますが、人の生き様や心は、花の香りが散った後も残された人々の心に残るといった意味であります。
その場にいなくても思い出の香りによってその時の記憶が思い出される事があります。
大切な方が亡くなったとしても思い出の香りの記憶は間違いなく残り続けている。

知心寺住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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