眞田正適の心書

住職の心書463.呪いと呪い

「呪い」と書いて「のろい」と読みますが「まじない」とも読みます。
「のろい」は憎んだりする人に、災いがあるようにとに祈り、「まじない」が表すのは神仏や神秘的な力を借りて、災いや病気を除いたりする。
「のろい」と「まじない」が同じ漢字だと言うことを改めて驚きます。
「のろい」は悪い方へ「まじない」は良い方へと変わっていく。

「牛と蛇との飲水の如し。牛が飲めば蘇乳となり、蛇は飲めば毒剥となる。」

訳)同じ水を飲んでも牛はそれを栄養のある乳にし、蛇が飲めば毒になる。
同じ状況でも豊かな心で祈る者もいれば、相手を恨み陥れようと祈る者もいる。
すべては心ひとつの置きどころ。

知心寺住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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