眞田正適の心書

住職の心書472.自利・利他

「釈教は浩汗にして際なくはてなし。一言にしてこれを蔽えば二利に在り。」(御請来目録)

訳)仏教は広大無辺な教えですが、一言で述べるなら二利に尽きる。

「二利」とは、「自利」と「利他」を指します。
「自利」とは、自身の為に修行を経て悟りを開くことであり。
「利他」とは、自分以外の人を助けることであります。
自身と他人は相反するものではなく、繋がりの中にあると説くのです。

ボランティアや救助などで、人を手助けすると良いことをしたと自身の心が満たされていくことに気付きます。

「他者の幸福が自身の幸福に繋がっていく。」

知心寺住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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